073:擁護_2

もし小林桂代が今夜手ぶらで来たらどうする?

贈り物は気持ちの代わりにはならないわ。

大川お母さんは続けて言った。「分かったわ。あれは全部いい物ね。あの粉ミルクはテレビCMで見たことがあるわ。一缶300元以上するのよ。」

「じゃあ、さっきまでお姉さんのことを悪く言ってたのに?」

大川お母さんは口を尖らせて、「あれは全部あなたのため、あなたたち家族のためよ。考えてみなさい。あの母娘があなたの家に住み続けたら、あなたたち普通の生活できないでしょう?」

そう言って、大川お母さんは感慨深げに付け加えた。「お姉さん、本当に変わったわね。私、全然分からなかったわ。」

大川お母さんから見れば、小林桂代の変化は顔だけではなかった。

他にも何かあった。

でも、それが何なのか、うまく言葉にできなかった。

「確かに大きく変わりましたね」大川素濃は笑いながら言った。「今では姉さんに縁談が来るようになったんですよ。」

大川お母さんはすぐに大川素濃の方を向いた。「青葉市の人?」

「分かりません」大川素濃は首を振った。「姉さんは今は考えていないって、すぐに断ったみたいです。」

大川お母さんは眉をひそめ、小林桂代の判断力を疑問に思った。

「女性にとって黄金期なんてほんの数年よ。しかも離婚して子供まで抱えているのに。相手の条件が良くて地元の人なら、承諾すべきでしょう!」

「お母さん、誰のことを荷物扱いしてるんですか?」大川素濃はそんな言い方を聞くのが嫌だった。

「綾乃よ」大川お母さんは当然のように言った。「あの子が重荷じゃなくて何なの?」

大川素濃は顔を引き締めた。「お母さん、綾乃は私たち小林家全体の福の星なんです!これからはそういう言い方はやめてください。私も強輝も聞きたくありません!」

もし母が青葉市に来て初日じゃなかったら、喧嘩したくないという気持ちがなければ、荷物をまとめて母を今夜のうちに送り返したいくらいだった。

それを聞いて、大川お母さんは呆れた。

娘は青葉市に来てからの数日で、頭がおかしくなったに違いないと思った。

なぜそんな小娘をそこまで庇うのか?

「あの子のどこが福をもたらすっていうの?」