075:目があっても玉を見分けられない!_7

小林桂美は続けて言った。「お姉さん、こちらが沙織の叔母の城井紅代で、こちらが沙織の叔父の王丸海涛です。お姉さん、義兄さん、こちらが私の姉の小林桂代で、こちらが姪の小林綾乃です。」

それを聞いて、城井紅代は小林桂代を見つめ、目を細めた。

小林桂代はなかなか美人で、小林桂美よりもやや上回るほどだった。視線が小林綾乃の顔に移ると、目の奥で微かな光が走った。

間違いなく、とても可愛らしい女の子だった。

そして...

どこか見覚えのある美しさだった。

すぐに、城井紅代は数ヶ月前に臨海町から青葉市に戻る列車で向かい合って座っていた母娘のことを思い出した。

彼女たちの印象が強く残っていたのは、その母娘があまりにも世間知らずだったからだ。

小林桂代は飛行機がなぜ空を飛べるのかという愚かな質問をしただけでなく、男女のトイレも区別できない完全な文盲だった!