075:目があっても玉を見分けられない!_3

「お客さんが来たの?」

小林桂代は少し好奇心を持って、ドアを開けると、リビングのソファーには十七、八歳の女の子が座っていた。

赤いワンピースを着ていた。

可愛らしい顔立ちをしていた。

小林綾乃が言った:「これは私の母です」

渡辺麗希はすぐにソファーから立ち上がり、「おばさん、こんにちは。私は渡辺麗希と申します。綾乃の親友です。麗希と呼んでください」

「あら、綾乃の友達なのね。どうぞ座って!」小林綾乃が青葉市に来てからこれまで、身近な人以外では渡辺麗希が初めての親友だった。小林桂代は笑顔で言った:「麗希ちゃんは何が好きなの?買い物に行ってくるわ」

「いいえ、結構です」渡辺麗希は何度も断った。「おばさん、私の家はすぐ近くなので、帰るのは簡単です」

小林桂代は続けて言った:「麗希ちゃん、あなたは綾乃の親友だから、おばさんの娘みたいなものよ。遠慮しないでね」そう言って、小林桂代は綾乃の方を見て、「綾乃、お友達は何が好きなの?」