坂本鈴は小林桂代にお金を送ろうとしていた。
小林桂代は言った。「坂本社長、スキンケア製品一式だけですから、どうせ私たちのブランドですし、お金を払うのは少し他人行儀ですね。友達になりましょう。」
友達が多ければ、道も多い。
小林桂代は相手の身分や地位を気にせずに友達になる。
小林綾乃の目から見ると、今の小林桂代は自信に満ち溢れ、知的な雰囲気を全身から漂わせていた。
以前の自信のない敏感で、人と話すときも大きな声を出せなかった人は、まるで一瞬で消えてしまったかのようだった。
小林綾乃は目を細め、このような小林桂代を見て、本当に嬉しかった。
坂本鈴は夢にも思わなかった美人亭の社長と友達になれるとは。「小林社長、ありがとうございます。」
「坂本社長、どういたしまして。」
物件の話が済んだ後、小林桂代は帰ると言い出した。