087:天地が結びつけた二人_6

生死不明!

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一方。

北谷家。

橋本夢は化粧台の前に座り、少し不安そうに鏡を開け、しばらくの間自分の顔を見る勇気が出なかった。

傍らの若い助手が我慢できずに言った。「奥様、目を開けてご覧になってください。今のあなたは本当に綺麗です。」

フェニックスを使い始めてから、橋本夢は確かに自分の肌が少しずつ良くなっているのを感じ、顔のシミも徐々に薄くなっていったが、その速度があまりにも遅かった。

待つ過程があまりにも苦しく、毎日鏡を見て同じ顔に向き合うのが嫌で、部屋の鏡を全て片付けてしまい、毎日の朝晩のスキンケアは私設秘書に手伝ってもらうことにした。

メイクもメイクアップアーティストにお願いした。

そのため、彼女は約一ヶ月間、素顔の自分を見ていなかった。

とても気になった。

そして緊張もした。

フェニックスは本当にそんなに素晴らしいのだろうか?

本当に若かった頃の自分を取り戻せるのだろうか?

この数年。

そのそばかすだらけの顔を見るのは、本当に飽き飽きしていた。

しかし...

橋本夢はまだ目を開ける勇気が出なかった。

失望するのが怖かった。

夫は一ヶ月の出張から今夜帰ってくる予定で、夫にサプライズを用意したかった。

こんな自分...

夫は喜んでくれるだろうか?

この瞬間、橋本夢の心臓の鼓動は非常に速くなった。

ドキドキ、ドキドキ。

一拍また一拍。

彼女がなかなか目を開けないのを見て、助手は促し始めた。「奥様、目を開けてご覧になってください。きっとがっかりさせることはありませんよ。」

橋本夢は深く息を吸い込み、ようやくゆっくりと目を開けた。

鏡の中の自分を見た時、彼女はまず一瞬固まり、そして信じられない様子で目を見開いた。

鏡の中の彼女。

肌が良くなっただけでなく、顔のそばかすはまるで最初からなかったかのようだった。

きめ細かくて滑らか。

橋本夢はもともと裕福な奥様で、普段からケアは十分にしていた。すでに40代半ばだったが、顔にはシワひとつなく、そばかさえなければ、コンプレックスを感じる必要など全くなかった。

今やそばかすがなくなり、まるで鏡を通して大学時代の自分を見ているようだった。

橋本夢は顔に触れながら、信じられない様子で言った。「辻さん、これ、本当に私?」