090:絶縁!_6

城井定邦も自分の言葉が少し不適切だと気づき、結局怪我をしたのは小林桂美なのだから、「ごめん、桂美。怒らないでくれ。そういう意味じゃなかったんだ」と言った。

「じゃあ、どういう意味なの?」小林桂美は続けて言った。「私との関係を絶とうとしたのは彼らよ!私を殴ったのも彼らよ!なのに今、私に謝れって言うの?城井定邦、あなたの言ってることが人間の言うことだと思う?」

そう言って、小林桂美はさらに続けた。「今日からもう、私たちは彼らとは一切の関係もないわ!あなたの職場の改装工事も大川素濃の弟に頼むのはやめなさい!あの一家はろくな人間じゃないわ!」

小林桂美は小林強輝と小林桂代に後悔させてやる!

彼女との関係を絶ったことを後悔させてやる。

大川素濃の弟の大川勝は普段から城井定邦のコネを使って、城井定邦の職場で多くの仕事を請け負っていた。彼女は見てやるつもりだった。彼女とのコネがなくなれば、大川勝のあのみすぼらしい内装会社がどうやって経営していけるのか!