096:自ら告白_5

あんな顔で小林綾乃のLINEを求めるなんて。

小林綾乃は絶対に源良江を断るはずだ!

だって小林綾乃が好きなのは自分なんだから。

自分の方が源良江よりずっとイケメンだし。

そう考えると、秋山春樹は背筋を伸ばし、顔には自信に満ちた表情が浮かんだ。

そのとき、小林綾乃は源良江に軽く頷いて言った。「いいよ、今度私たち四人にタピオカミルクティーを奢ってね。」

タピオカミルクティー?

源良江は一瞬呆然としたが、すぐに我に返って「僕、僕が奢っていいの?」

彼は誰かにタピオカミルクティーを奢ったことなんて一度もなかった。

奢りたくないわけじゃない。

機会がなかっただけだ。

小林綾乃は眉を少し上げて「あなたが良ければね。」

「いいよいいよ」源良江は慌てて頷いた。「すごく喜んで。」

小林綾乃はスマホを取り出して「あなたが私をスキャンする?それとも私があなたをスキャンする?」