100:お香を焚く_6

段ボールは売れるとはいえ、たいした金額にはならないし、わざわざリサイクルセンターまで持って行かなければならず、不便なだけでなく、ガソリン代も無駄になります。

それを聞いて、小林桂代は笑いながら言いました。「要らないなら、私が持って帰りましょう。」

部屋は180平方メートル以上あり、全面フローリングで、数十キロの段ボールがありました。

内装工事の作業員は頷きました。

さらに驚きました!

お金持ちの世界がますます分からなくなりました。さっきまで猫のために一部屋残すと言っていたのに、今度は段ボールを持って帰るというのです。

この程度の段ボールが一体いくらになるというのでしょう?

大川素濃も非常に驚いて、「お姉さん、段ボールは何に使うんですか?」と尋ねました。

小林桂代は説明しました。「金田おばさんに持って行くの。あの方も大変なのよ。年を取ってもまだ外で頑張っているから。」