山下言野は必死に自分の感情を抑えようとしていた。
しかし、顔はどんどん赤くなっていく。
頬から首筋まで真っ赤になった。
心臓の鼓動もどんどん速くなる。
まるで胸から飛び出しそうなほどだ。
スマートフォンもうまく握れないほどだった。
この子は一体どういう意味で?
彼のことが好き?
告白?
山下おばあさんは山下言野の様子がおかしくなっていくのを見て、続けて言った。「一体どうしたの?恋でもしているの?」
二階から降りてきた白川露依はちょうどその言葉を聞いて、「誰が恋してるの?」
山下莉理もちょうどその時に帰ってきた。
彼女は美容院で新しくパーマをかけた髪を揺らし、ピンクのシルクのキャミソールワンピースを着て、小さなヒールを履いて、一歩一歩家の中へ入ってきた。
妖艶な姿だった。