大橋然斗もクラスに戻った。
席に着くとすぐに、彼は植田雅静が言っていた小林綾乃からのプレゼントに気づいた。
一箱のスキンケア製品。
美人亭?
大橋然斗は男子だが、思春期の肌状態が良くなかったため、執事の勧めで保湿美容液を使うこともあった。
そのため、一流ブランドのスキンケア製品についてはよく知っていた。
しかし美人亭については初めて聞いた。
これはどんなスキンケア製品なのか?
聞いたこともないブランドなんて、肌が荒れないとは限らない!
小林綾乃は植田雅静をいじめただけでなく、今度は彼女の肌を台無しにしようとしている。
こんな人は本当に気持ち悪い!
大橋然斗は拳を握りしめ、目には怒りの色が満ちていた。
待っていろ!
彼は必ず早急に小林綾乃の本性を暴き、学校中の教師と生徒に彼女を軽蔑させてやる!