第22章 三島悠羽に敵わない

階下で、橋本警官は考えた末、杉本瑠璃に一緒に署に来てもらうことにした。

「杉本さん、私たちと一緒に署に来て調査に協力していただけませんか。心配なさらなくても大丈夫です。通常の手続きで、簡単な質問をさせていただくだけです。」

橋本警官は丁寧に話した。結局、杉本瑠璃はまだ子供なのだから。

石川賢明はそれを聞くと、急に元気づいて、油を注ぐように言った。「そうだ、彼女を連れて行かなければならない。彼女は直接強盗はしていないが、きっと誰かに目を付けて、その人に強盗をさせたに違いない。」

石川賢明は、この事件は杉本瑠璃と関係があると断言した。

杉本瑠璃は協力的に頷いただけで、橋本警官の方を向いて、とても素直で誠実に言った。「そういうことでしたら、私は良き市民として、全力で協力させていただきます。あ、そうそう、石川部長が帰った後、私は確かに他の人と接触しました。橋本警官、その人も一緒に連れて行って話を聞いてみませんか?」