第67章 大勝負

「ふん、そんなに威張るなら、勝負でもしようじゃないか。お前たち新人が、この連中以上のものなのか、見せてもらおうじゃないか!」

山本颯真のこの言葉に、彼の後ろにいた人々は不満げな表情を浮かべた。山本颯真が山田ひろしたちに挑戦していることは分かっていたが、自分たちが「連中」と呼ばれるのは面白くなかった。

誰だって、面子を潰されるのは気分の良いものではない。

勝負?

杉本瑠璃は目を上げ、澄んだ瞳に光を宿し、唇に意味深な笑みを浮かべた。

「勝負?どんな勝負をするつもり?」

山本颯真は目を細め、「みんな原石を選びに来たんだ。誰が一番多くの原石を買えるか、誰の原石が一番価値があるか、誰の原石から一番多くの翡翠が取れるか、勝負しようじゃないか。どうだ、私たちと勝負する勇気はあるか?」