第66章 傲慢だ、お前に何ができる!

山田ひろしは来客を見て、顔色が一気に曇り、語気も強くなった。「山本颯真、お前か!」

山本颯真の後ろには大勢の人が付いていて、持っているカードはほとんどが青色で、一つだけ赤色のものがあった。かなりの威勢を示していて、確かに山田ひろしの側よりもずっと強そうだった。

山本颯真は狡猾そうな笑みを浮かべていた。一目で悪徳商人とわかる、とても不自然な笑顔だった。

「山田社長、ここで私に会うとは驚いているようですね。同業者同士、出会うのは当然のことじゃありませんか?」

山本颯真は勝ち誇ったような笑みを浮かべたまま、「ああ、紹介するのを忘れていました。この方々は私が原石の選定を手伝ってもらうために招いた同業者たちです」

そう言って、まるで思い出したかのように頭を叩いた。「あら、私の頭ときたら。皆さんはもう知り合いでしたね。私が紹介する必要なんてありませんでした。余計なことをしてしまいました」