第65章 大会会場!

翌日、山田ひろしは杉本瑠璃と杉本律人を取引現場に連れて行った。全員が胸章を付けており、これが入場の証明書だった。

杉本瑠璃と杉本律人は青い胸章を付けており、山田ひろしは緑の胸章を付けていた。杉本瑠璃は赤い胸章を付けている人も見かけた。

尋ねてみると、これらの色は翡翠業界での経験年数を表していることが分かった。杉本瑠璃と杉本律人の青い胸章は、翡翠取引の経験が浅いことを示し、白い胸章は初めての参加者を表していた。

山田ひろしの緑の胸章は10年の経験を、赤い胸章は20年の経験を示していた。

この業界に入らなければ、杉本瑠璃はこのようなことを知ることはなかっただろう。たとえ多くの本を読んでも、知り得なかったことだ。

だからこそ、百聞は一見に如かずという言葉は、とても理にかなっているのだ。