第69章 全財産を賭けよう!

「たかが青二才の小娘だ。私の目に入るほどのものじゃない。だが、あんなに傲慢なら、この青バッジの新人がどんな原石を選ぶのか、見てみたいものだ」

鈴木智也は少し傲慢に口を開いた。出会ってしまった以上、杉本瑠璃を嘲笑う機会を逃すわけにはいかなかった。

まさに仇敵同士、鈴木智也たちは顎を上げ、とても傲慢な態度を見せた。

「青バッジさん、山田社長と山本社長が勝負したんだから、私たちも勝負してみないか?どうだ?勇気はあるのか?」

鈴木智也は原石を鑑定する道具を手に持っており、何も持っていない杉本瑠璃と比べると、とても専門的に見えた。

杉本瑠璃は目を細め、唇の端に不気味な笑みを浮かべた。「どんな勝負がしたいの?賭け金が小さければ、私には暇な時間なんてないわ」

鈴木智也は鼻を鳴らした。「じゃあ、大きく賭けよう!自分から死に急ぐなら、止めはしない。この店で原石を一つ選んで勝負だ。誰が価値の高い原石を選べるか勝負しよう。負けた方が勝った方に三回頭を下げて、おじいさまと呼ぶんだ」

杉本瑠璃は思わず軽く笑い、冷たい表情を浮かべた。「それだけ?子供の遊びみたいな賭けが、あなたの言う大きな賭けなの?それなら家に帰って泥遊びでもしていたほうがいいわ」

杉本瑠璃は特に声を抑えなかったので、この店で原石を買いに来ていた多くの人々が聞いており、すぐに笑い声が上がった。

鈴木智也は顔を青くし、歯ぎしりをしながら「口先だけじゃ何の意味もない。本当の実力で勝負するのが本物だ!いいだろう、お前はどんな賭けがしたいんだ。お前の賭けが子供の遊びじゃないか、見てやろう」

杉本瑠璃は直接言った。「全財産を賭けましょう」

ドーン!

杉本瑠璃の言葉を聞いた人々は血が騒ぐような感覚を覚えた。この少女は若いが、度胸は相当なものだ。いきなり相手と全財産を賭けるとは。

これに負けたら、本当に何も残らなくなる。

どうやら...今回は面白い見物になりそうだ。

鈴木智也は本当に杉本瑠璃のあの淡々とした口調に震撼させられた。いきなり全財産を賭けるとは、負けたら本当に何も残らなくなる。

「どうした?賭ける勇気がないの?」

杉本瑠璃は眉を少し上げ、目には挑発的な色が満ちていた。見物人たちも次々と議論を始めた。

「この女の子は誰だ?こんなに度胸があるなんて!」