そう考えると、鈴木智也は自信を持って、ポケットから小切手を2枚取り出した。1枚は自分の10万元、もう1枚は山本颯真の50万元だ。「よし、ここに60万元がある。賭けに乗ろう。でも、あなたは60万元じゃなくて、200万元を出さないといけない。全財産を賭けるって言ったでしょう?私の全財産は60万元で、あなたは200万元。ごまかしはダメですよ」
鈴木智也の欲深さには呆れるが、杉本瑠璃は気にしていなかった。なぜなら、200万元は彼女のものだし、鈴木智也の60万元も結局は彼女のものになるのだから。
周りの人々は鈴木智也のやり方に不快感を覚えていたが、二人の勝負の結果が気になったので、何も言わずに見守ることにした。
「いいでしょう。そこまで追い詰めませんが、負けた場合は土下座して『ご主人様』と呼んでくださいね」