商店街にある古風な杉本宝飾がオープンすることになった。その裏にいるオーナーこそ、この杉本瑠璃だ!
一瞬にして、皆が杉本宝飾に興味を持ち、注目し始めた。
「蒼、すごいね。この件を利用して、宝飾店の宣伝までできるなんて!」
日向あきらは杉本瑠璃に対して、完全に感服してしまった。
彼は杉本瑠璃が一石二鳥を狙っていると思っていたが、実際は一石三鳥だったのだ!
「最近、記者が多く来ているはずです。この件の発端は私に関係がありますから。皆さん大変でしょうが、私は最近学校に行けません。学校で発表会があって、忙しいので。」
目的は達成された。杉本悠斗も山本颯真も、今は頭を抱えている状態で、最終的な勝者は杉本瑠璃だけ。彼らは単なる捨て駒に過ぎなかった。
「記者たちの対応は任せてくれ。君は学校の方に集中していいよ。山本颯真がここで痛い目に遭ったから、山本竜也がまた何か悪だくみをしているかもしれないしね。」