第123章 黒幕、暴かれる(2)

志藤校長も山本竜也の方を見た。山本竜也と杉本瑠璃の件については、いくらか聞いていたが、山本竜也は紅葉学園の古参教員なので、理屈から言えば、生徒に薬を盛るようなことはしないはずだった。

杉本瑠璃は山本竜也に軽く微笑みかけてから視線を移し、志藤校長を見て、「その質問に答える前に、志藤校長は薬を盛った人をどのように処分するつもりなのか知りたいのですが」と尋ねた。

志藤校長は少しもためらうことなく、はっきりと「退学処分、そして警察に通報します」と言った。

杉本瑠璃は校長の遠慮のない処置方法を聞いて、頷いて同意を示した。

「実は誰が薬を盛ったのかを知るのは簡単です。私には方法があります。直接誰が薬を盛ったのか言うこともできますが、私の一方的な証言だけでは、みんなを納得させることはできないでしょう。私には薬を盛った人に自白させる方法があります」