第125章 黒幕、暴かれる(4)

結局この杉本瑠璃は何を仕掛けたのか、山本竜也は少し不安になった。杉本瑠璃という人物は神秘的で、理解しがたい存在だと感じていた。

杉本瑠璃は山本竜也を一瞥しただけで、さらに尋ねた。「あなたではないのに、なぜさっき自分がやったと認めたのですか?本当に薬を入れた人が誰か知っていますか?」

山本竜也は心臓が飛び出しそうになった。今の状況が理解できず、ただ雰囲気があまりにも不気味で、遠野小川を止めたかったが、どうすることもできなかった。

遠野小川は再び苦しそうに口を開いた。「誰が薬を入れたのか分かりません。私が認めたのは、山本主任が私のところに来て、認めるように強要したからです。」

轟!

何?

山本主任?

山本竜也という主任以外に、紅葉学園には二人目の山本主任はいないはずだ。