結局この杉本瑠璃は何を仕掛けたのか、山本竜也は少し不安になった。杉本瑠璃という人物は神秘的で、理解しがたい存在だと感じていた。
杉本瑠璃は山本竜也を一瞥しただけで、さらに尋ねた。「あなたではないのに、なぜさっき自分がやったと認めたのですか?本当に薬を入れた人が誰か知っていますか?」
山本竜也は心臓が飛び出しそうになった。今の状況が理解できず、ただ雰囲気があまりにも不気味で、遠野小川を止めたかったが、どうすることもできなかった。
遠野小川は再び苦しそうに口を開いた。「誰が薬を入れたのか分かりません。私が認めたのは、山本主任が私のところに来て、認めるように強要したからです。」
轟!
何?
山本主任?
山本竜也という主任以外に、紅葉学園には二人目の山本主任はいないはずだ。