第144章 三島悠羽と宴会へ(8)

三島明は杉本瑠璃とダンスができることになり、内心喜んでいた。もうすぐ杉本瑠璃が恥をかくところを見られると思うと、気分がすっきりした。

この杉本瑠璃のせいで三島グループに入れなくなったのだから、彼女にもパーティーで恥をかかせてやらなければならない。

「杉本先生、もうその年なのにダンスもできないんですか?ふふ、やはり杉本先生の出自はたいしたことないようですね。このようなパーティーも初めてでしょう」

三島悠羽が杉本瑠璃の側にいないので、三島明は遠慮なく話すことができた。どうせ今は杉本瑠璃が自分の手の内にあるのだから、逃げられる心配はない。

三島明の皮肉や嫌味に対して、杉本瑠璃はまったく怒る様子を見せなかった。彼女は三島明の下心を見抜いていたので、何も心配することはなかった。