杉本瑠璃は少し驚き、運転中の三島悠羽を見つめた。今の三島悠羽はよだれが出るほどかっこいいが、今は彼女にそれを鑑賞する時間はなかった。
「まさかこのスピードで三連続カーブを突っ走って、彼らを振り切るつもりじゃないでしょうね?」
杉本瑠璃は自分のこの考えがあまりにも衝撃的だと感じたが、三島悠羽は真剣な表情でうなずき、少しの不安も見せずに言った。「その通りだ。あそこの地形は我々に有利だ。彼らの運転手がプロのレーサーでもない限り、減速しなければ事故は避けられない!」
杉本瑠璃は一瞬黙り込んでから、目を上げて三島悠羽を見た。「じゃあ...あなたはプロなの?」
三島悠羽の唇が少し上がり、瞳は輝き、目は燃えるように光っていた。その瞬間、杉本瑠璃は三島悠羽が本性を見せたように感じた。傲慢で妖艶な!