第179章 杉本瑠璃の反撃(8)

杉本瑠璃は斎藤きくこに簡単な薬を塗ってやると、昼休みの時間となった。二人は立ち上がり、まだ床に倒れて痛がっている石川静香を見つめた。

杉本瑠璃は少し身を屈め、石川静香を見下ろしながら、低く冷たい声で言った。「山本竜也はあなたをここに入れることはできても、ここで生き残れるという保証はないわ。安心して、山本竜也のことは私がしっかり対応するから。あなたの新しい後ろ盾も、そう長くは持たないわ」

石川静香は目を見開いて、信じられない様子で「あ...あなた...どうして...」

この件は極秘で、学校の人々さえ彼女と山本竜也の関係を知らなかったのに、杉本瑠璃がどうしてそれを知っているのか。

杉本瑠璃は軽く唇を歪め、とても神秘的な笑みを浮かべながら、意味深く言った。「あなたたちの小細工なんて、私は全部知っているわ。私を陥れたいなら、どうぞご自由に。でも...これからの紅葉学園での日々が、うまくいくことを願うわね」