長い間悩んだ末、杉本瑠璃は思い切って決心した。
取るしかない!
顔を赤らめながら、杉本瑠璃は引き出しから見もせずに適当に下着を一枚掴み、ズボンと一緒に持ってきた。
杉本瑠璃が服を選び終えて戻ってくると、三島悠羽がまだその場で動かず、彼女を待っていた。
「お風呂に入るんじゃなかったの?」
杉本瑠璃は服を手に持ったまま、少し驚いて三島悠羽を見つめた。
下着を取るか迷っている間に随分時間がかかってしまい、もう三島悠羽は入浴しているだろうと思っていたのに、戻ってみると彼はまだお風呂に入っていなかった。
三島悠羽は真面目な表情で杉本瑠璃を見つめ、そして言った。「ええ、お風呂に入りたいんですが、杉本先生にお手数をおかけします。」
えっ!
杉本瑠璃は一瞬固まり、頭が一時的にフリーズした。お手数?