三島悠羽は抱きしめている杉本瑠璃を見つめながら、胸の中で何かが溢れ出そうになるのを感じた。この感覚は不思議で、今まで経験したことのないものだった。
キスが降り注ぐように落ちてきて、杉本瑠璃は完全に三島悠羽の腕の中に横たわっていた。姿勢の関係で力が入らず、ただ受け身で三島悠羽のキスを受け止めるしかなかった。
このキスは長く続き、杉本瑠璃が息苦しくなるほどだった。三島悠羽がその異変に気付いて、ようやく名残惜しそうに唇を離した。
自分のキスで少し腫れた唇を見つめながら、三島悠羽は上機嫌で口角を上げ、まだ腕の中に横たわる杉本瑠璃に尋ねた。「この味だったかな?」
杉本瑠璃はまだキスの余韻で朦朧としており、ただ無意識に頷いた。
「好きか?」三島悠羽は再び尋ね、目が輝いていた。
杉本瑠璃は依然として朦朧としたまま頷いた。
「もっと欲しいか?」
頷き!
そして、天地を覆うようなキスが押し寄せてきた!
唇と唇の衝突、情熱的な呼吸、そして波打つ胸の鼓動、すべてが今この瞬間の激情を表していた!
天と地が呼応するように、この世で最も素晴らしいことに出会ったかのように、呼吸の音の他には、二人が抱き合ってキスをする力強い音だけが聞こえていた。
キスがこれほどまでに狂おしいものだとは!
徐々に、三島悠羽の体が少し強張り、手のひらに温もりを感じ、その感触は極めて心地よく、やめられないほどだった!
自分の体がもうこれ以上続けられないと警告しているのを知りながらも、三島悠羽は自分の心に従って、キスを続けた。
杉本瑠璃は完全に夢心地で、自分が完全に三島悠羽の支配下にあることしか感じられなかった。激しく力強いキス、甘く長いキス、すべてが彼女の理性を完全に奪い、三島悠羽のキスの中に溺れさせた。
三島悠羽の手が危険な場所に滑り込んでも、杉本瑠璃は止めようとせず、むしろできる限り三島悠羽に応えようとした。
若さゆえに恋の味を知らず、つい自制が効かなくなってしまう。
三島悠羽も初心な少年のように、この激しく濃密なキスで自制が効かなくなり、ただ続けたい...続けたい...もっと続けたいと思うばかりだった!
抱きしめている杉本瑠璃を丸ごと飲み込んでしまいたい、きれいさっぱり食べ尽くしてしまいたい!
これは男の本能であり、杉本瑠璃の軽いキス一つで呼び覚まされてしまったのだ。