第254章 私たちは結婚しました!(18)追加更新

三島悠羽は抱きしめている杉本瑠璃を見つめながら、胸の中で何かが溢れ出そうになるのを感じた。この感覚は不思議で、今まで経験したことのないものだった。

キスが降り注ぐように落ちてきて、杉本瑠璃は完全に三島悠羽の腕の中に横たわっていた。姿勢の関係で力が入らず、ただ受け身で三島悠羽のキスを受け止めるしかなかった。

このキスは長く続き、杉本瑠璃が息苦しくなるほどだった。三島悠羽がその異変に気付いて、ようやく名残惜しそうに唇を離した。

自分のキスで少し腫れた唇を見つめながら、三島悠羽は上機嫌で口角を上げ、まだ腕の中に横たわる杉本瑠璃に尋ねた。「この味だったかな?」

杉本瑠璃はまだキスの余韻で朦朧としており、ただ無意識に頷いた。

「好きか?」三島悠羽は再び尋ね、目が輝いていた。