第255章 私たちは結婚しました!(19)

三島悠羽の指は長く白く、まるで神様が直接作り出した芸術品のようで、その指は非常に器用に、一つ一つ、杉本瑠璃のシャツのボタンを外していった。

以前、三島悠羽は杉本瑠璃の服を着替えさせたことがあった。その時も、杉本瑠璃は意識を失っていた。その日、杉本瑠璃の体を見た時も、少し感じるものがあった。

しかし今日は違った。この光景を見ただけで、自分が抑えきれなくなりそうだと気づいた。やはり、彼の自制心はまだ足りなかった。こんなにも早く!

彼女の全ての美しさが、彼の目の前に現れた。

そして...激しく...完全に...彼女の全ての美しさを独占したい!

三島悠羽の手は、もう少しで制御を失いそうになったが、最終的に彼は我慢して、杉本瑠璃を寝かせた後、自分で立ち上がり、冷水で顔を叩いて、心を落ち着かせ、余計な妄想を抑えようとした。

三島悠羽は一人で洗面台の前に長く立ち、何度も深呼吸を繰り返して、やっと心の欲望を抑え込むことができた。

しかし振り返ると、杉本瑠璃がいつの間にか自分で浴槽に入っており、服は部屋中に散らばっていた。

三島悠羽は一瞬驚いたが、すぐに苦笑した。やはり、彼がどんなに冷静でも、所詮は男、注意力が散漫になる時もある。そうでなければ、杉本瑠璃の声が聞こえないはずがない。

しかし幸いなことに、杉本瑠璃が自分で入り、自分で服を脱いでくれたのは、彼にとっても良かった。さもなければ、本当に自分が杉本瑠璃の服を脱がせながら、なお理性を保てる自信がなかった。

これは本当に人を苦しめることだ。

よかった、よかった!

杉本瑠璃が自分で入ったのを見て、三島悠羽はようやく少しリラックスし、しゃがんで杉本瑠璃を見つめ、そして言った。「少し浸かったら十分だ。後で二日酔いの薬を飲もう。こんなに酔っ払うなんて、自分の酒量がどれだけ少ないか分かっていないのか?」

杉本瑠璃は意識があり、三島悠羽の言葉を聞いて、ただ頷きながら、口の中でぶつぶつと「うん、お腹すいた」と言った。

三島悠羽は眉をしかめた。宴会に行って、杉本瑠璃は本当にお腹を満たすことを知らず、ただ酒を飲むことばかり知っていた。この時、彼の教育は一言も聞いていず、ただお腹が空いたことばかり気にしている。

明日杉本瑠璃が目が覚めたら、必ず約束をさせなければならない。外では絶対に二度と酒を飲まないように。