杉本瑠璃は食事と入浴を済ませ、ようやく眠気が再び襲ってきた。今回、三島悠羽は彼女を止めることなく、清潔になった杉本瑠璃をベッドまで抱きかかえた。
彼自身は冷水シャワーを浴びた。体によくないとわかっていても、今はそれしか方法がなかった。
三島悠羽が一人の女性を困らせたくないがために、こんな馬鹿げたことをするとは思ってもみなかった。
シャワーを浴びた後、三島悠羽はベッドに戻った。杉本瑠璃はすでに眠りについており、ベッド全体を占領していた。三島悠羽は仕方なく杉本瑠璃の寝姿を調整し、彼女を抱きしめ、唇の端にキスをしてから目を閉じた。その口元には微かな笑みが浮かんでいた。
翌朝早く、杉本瑠璃が目を覚ましたとき、頭が少し痛かったが、昨夜二日酔い防止の薬を飲んでいたおかげで、まだ良かった。そうでなければ、今朝は確実に起きられなかっただろう。
「おはよう、奥さん」杉本瑠璃が目を覚ましたとき、三島悠羽はすでに身支度を整えていた。
杉本瑠璃が目を覚ましたのを見て、一言言った後、身を屈めて杉本瑠璃に長いキスをした!
杉本瑠璃は一瞬呆然とし、やっと反応したときには三島悠羽はすでに唇から離れていた。杉本瑠璃は慌てて自分の口を押さえた。
「何するの?」
三島悠羽は笑って言った。「昨夜、誰かさんが酔って本音を話してね。僕のキスに夢中で、毎朝キスしてほしいって言ったんだ。奥さんの言うことに従っただけさ。」
ドキッ!
杉本瑠璃は布団に潜り込みそうになった。昨夜?
一生懸命思い出そうとすると、昨夜は確かに酔っ払って、あまり意識がはっきりしていなかった。
いったい...昨夜、何をして、何を言ったんだろう?
すぐに、断片的な記憶が次々と脳裏に浮かび上がり、杉本瑠璃の顔は真っ赤になった!
思い出した断片の一つは車の中でのシーンだった。なんてこと!
昨夜、彼女は三島悠羽と車の中で激しくキスを交わしていたのだ!
そのシーンは極めて官能的で、思い出すだけで顔が真っ赤になってしまうほどだった。
昨夜の彼女は...本当に自分だったのだろうか?
まるで別人のようで、自分から三島悠羽にキスを求め、彼の腕の中に身を委ね、あんなに激しくキスをするなんて!
杉本瑠璃が布団に逃げ込もうとするのを見て、三島悠羽は素早く布団を引っ張り、彼女の上に覆いかぶさった。