第279章 お前らの目を潰してやる!(23)

ぷっ!

もし彼女が本当にそう聞いたら、三島悠羽は彼女が欲求不満だから求めているのだと思うに違いない!

だめ!

そんな恥ずかしいこと、絶対にできない。

きっと三島悠羽は意図的にそうしているのだ。そうやって彼女に自ら言わせようとして、また三島悠羽の罠にはめようとしているのだ。

三島悠羽と過ごす時間が長くなるにつれて、彼女は気づいた。多くのことで、ちょっとした不注意で三島悠羽の罠にはまってしまうのだと。

そして……彼女は三島悠羽に食い尽くされ、かすも残らない。これは彼女が三島悠羽と付き合ってから、徐々に分かってきたことだった。

三島悠羽のやつ、本当に狡猾で腹黒すぎる!

杉本瑠璃が知らないのは、三島悠羽が本当に我慢できているわけではなく、我慢せざるを得ないということだった。自分の胎毒が杉本瑠璃に害を及ぼすかどうかまだ分からないため、軽々しく行動できないのだ。