第281章 お前らの目を潰してやる!(25)

「今日の任務は夕食とキャンプの設営、そして夜間の見張り当番を交代で行うことです。みんな分かりましたか?」

水無瀬元宗はスポーツウェア姿だったが、群衆の中でも一目で目立つような存在感を放っていた。

「水無瀬指導教官、私たちの試験内容は何ですか?」ある学生が尋ねた。結局のところ、彼らがここに来たのは遊びのためだけではなく、試験に合格するためだった。

来たからには、まず何が試されるのか知っておく必要があった。

この学生が質問を投げかけると、全員が手元の作業を中断し、一斉に水無瀬元宗に視線を向け、彼の回答を待った。

水無瀬元宗は全員を見渡してから、「試験内容はありません。この段階では、ただ自分らしさを見せてくれれば十分です」と答えた。

えっ?

試験がない?

全員が呆然とした。試験がないなら、どうすればいいのか?どう振る舞えばいいのか?