「今夜もテントで寝ましょう。昨日は良かったわ」三島悠羽は楽しそうにそう決めた。
昨夜の情熱的で刺激的な出来事を思い出し、杉本瑠璃は少し顔を赤らめた。幸い、空が暗くなっていたので、三島悠羽に気付かれなくて済んだ。もし見られていたら、本当に恥ずかしくて地面に埋もれたいくらいだった。
三島悠羽と親密な関係を持つのは何度目かわからないが、毎回とても刺激的で忘れられない思い出になっていた。
そして、毎回心臓が激しく鼓動し、まるで次の瞬間に飛び出してしまいそうな感覚だった。
その強烈な感覚、脈打つ血潮、魂を溶かすような絡み合いは、興奮を抑えきれず、なかなか落ち着くことができなかった。
思い出すたびに、なぜか心臓が早鐘のように打ち始める。
そしてその感覚は、二人が過ごす時間とともにますます強くなっていった。何度も、二人の関係が一線を越えて進展するのではないかと思ったが、結局そうはならなかった。