第327章 杉本グループ(11)

安藤間から見れば、安藤颯こそが一組で最も優れた人物であり、容姿も雰囲気も、そして親しみやすさも、最高の人選だった。

しかし、今や最後の一枠しか残っていない。まさか……安藤颯が落選してしまうのか?

これはあまりにも不公平だ!

安藤間は心の中で少しイライラしていた。とにかく彼女は安藤颯が非常に素晴らしいと思っていた。

「最後の一人は……」水無瀬元宗は一瞬言葉を切り、周りの人々を見渡した後、最後に杉本瑠璃に視線を向けた。

「杉本瑠璃だ。」

やはり!杉本瑠璃だ!

皆は納得して頷いた。杉本瑠璃は間違いなく相応しい、彼らも認めざるを得なかった。

そして、水無瀬元宗が選んだ人々は、確かに皆優秀だった。

杉本瑠璃本人は特に反応を示さず、他の人々のように興奮している様子はなかった。