第336章 杉本グループ(20)

「彼らは君ほどの潜在能力を持っていない。君について行けば、将来性があるよ!もちろん、金銭的な面でも明るい未来が待っているはずだ」

北澤亮太は実に率直に言った。杉本瑠璃について働けば、確かに簡単にお金を稼げるだろう。

考えてみれば、パラダイスだけでも、その創造した価値は決して小さなものではない。

しかし、パラダイスは今や杉本瑠璃の手を離れており、彼女が重視しているのは他の業界だ。

北澤亮太の助けがあれば、もしかしたら...予想外の効果が得られるかもしれない。

「いいわ。自ら私の下で働きたいと言ってくれるなら、願ってもないことよ」杉本瑠璃は快く同意した。

北澤亮太の目が instantly輝き、とても上機嫌な様子だった。

「それは良かった。やっと組織に入れた!」北澤亮太は明らかに興奮していた。杉本瑠璃と一緒に仕事をすることは、学校で理論だけを学ぶよりもずっと良いと感じていた。

少なくとも、実践できる。自分で試すことができる。

「次は誰だ、早く交代しろ」鈴木てんいちが手を振って北澤亮太の話を遮った。北澤亮太は周りを見回してから、直接桐生誠一を指さした。

「桐生誠一」

桐生誠一はゆっくりと話し始めた。「私は法律を学んでいるから、当然法律関係の仕事に就くつもりだ。これから1、2年は恩師について実践的な経験を積み、アシスタントなどをして経験を積み、見識を広めていくつもりだ」

桐生誠一の方も、すでに計画が立っていた。「じゃあ、斎藤きくこの番だね。今の私たちの中で、蒼以外で正式に社会に出ているのは君だけだからね」

斎藤きくこは一口飲み物を飲んでから答えた。「私には皆さんのような大きな計画はないわ。これから1、2年は、ただお金を稼ぎたいだけ。それだけよ」

率直で現実的な言葉だった。少なくとも、これが斎藤きくこの本心だった。

彼女がユニバースメディアのオーディションに参加したのも、お金を稼ぐためだった。すでにこの業界に入った以上、次はもちろんお金を稼ぐことだった。

「まさか、きくちゃん、そんな薄っぺらな計画しかないの?お金に目がくらんじゃったの?」

鈴木てんいちは椅子に寄りかかって、大ざっぱな態度で、斎藤きくこの計画を聞いた後、明らかに満足していない様子だった。