第354章 杉本グループ(38)

杉本瑠璃が帝国ホテルに戻ったとき、もう遅い時間で、午前0時近くでした。

案の定、三島悠羽はまだ寝ていませんでした。彼女を待っていたのです。

「先に寝てって言ったのに。今日は報告したでしょう」杉本瑠璃は急いで言い訳をしました。

三島悠羽は微笑み、その絶世の容姿に愛おしさが浮かびました。「賢くなったね。どうしようかな...小狐さんがますます賢くなってきて、老狐は特典をもらうのに新しい方法を考えないといけなくなったよ」

杉本瑠璃はにやりと笑って、「自分のことを老狐なんて呼んで、こんなに嬉しそうな人見たことないわ」

三島悠羽は全く気にせずに言いました。「こんな素敵な呼び方、なぜ嬉しくないわけがある?それに...」

三島悠羽は一旦言葉を切り、杉本瑠璃の期待を高めました。杉本瑠璃は仕方なく聞きました。「それに何?」