第361章 私は道場破りに来ました!(5)

水瀬玲奈は三島明の答えに非常に満足していた。彼女にとって、人生最大の栄誉は夫に愛されることと、息子が言うことを聞くことだった。

「そうね、ママの言うことを聞けば間違いないわ。これからの第一の課題は、早急に三島おじいさまの気に入る孫の嫁を見つけることよ。杉本瑠璃だけに目立たせるわけにはいかないわ!」

水瀬玲奈にとって、何事も、どんな面でも、競い合わなければならなかった。

彼女の息子は三島悠羽に劣らないし、彼女も源光希に劣らない。なぜ彼女の息子と彼女が、堂々と三島グループを継承できないのか?

今でさえ、明らかに彼女の誕生日パーティーなのに、彼女と息子が主役ではなく、むしろ杉本瑠璃と三島悠羽が絶対的な主役となり、衆人の注目を集め、万人に敬愛されている!

不公平だわ!

水瀬玲奈は極度に不満で、これは不公平だと感じていた。