第382章 私は道場破りに来ました!(26)

明らかに、杉本瑠璃のこの一言は、三島家のこの件に彼女が介入するという意思表示だった。

三島颯真でさえ、今は杉本瑠璃を止めることができなかった。なぜなら...もし杉本瑠璃の言う通り、三島おじいさまが三島家の家督を杉本瑠璃に任せたのなら、この件に関して、杉本瑠璃には確かに介入する資格があるからだ!

「蒼、この件は...」三島颯真が口を開き始めた。彼は本当に三島明を処罰したくなかった。結局のところ、この息子を本当に可愛がっていたのだから。

杉本瑠璃は三島颯真の方を向き、無表情で彼を黙らせた。

なぜか、三島颯真はそんな杉本瑠璃を見て、反論の言葉が出てこなかった。

「お父様、今日の件は、大勢の前で起きたことですから、そう簡単には済ませられません。これだけ多くの目が見ている中で、非難を免れることはできません。この女性が子供は三島明のものだと主張し、三島明が否定している以上、私たちがすべきことは、真偽を確かめることです。一ヶ月待って、確実な結果が出るまで待ちましょう。お父様はどうお考えですか?」