第377章 私は道場破りに来ました!(21)

水瀬英明は叔母の視線を受け、もちろん手伝わなければならなかった。

近づいて、その少女を支えると、杉本瑠璃は心の中で分かっていた。もしこの少女が本当に二階に上がれば、おそらく水瀬玲奈にこっそりと処理されてしまうだろうと。

杉本瑠璃は三島悠羽を一瞥したが、三島悠羽はまだ何の反応も示さなかった。これには杉本瑠璃も少し理解に苦しんだ。

この少女は間違いなく三島悠羽が仕組んだことだ。三島悠羽は本当にこの少女が連れて行かれるのを黙って見ているつもりなのか?これは三島悠羽らしくない。

杉本瑠璃は動かず、邪魔もせず、三島悠羽が一体どうするつもりなのかを見守ることにした。

杉本瑠璃が狡猾な目つきで三島悠羽を見たとき、三島悠羽も杉本瑠璃の方を見返し、微笑んで「賢い子狐だね」と言った。