第406章 新しい世界に入る(16)

皆さんは、杉本瑠璃が出した一皿の切断された肢体に本当に驚かされたのです。彼らの精神的耐性が強かったおかげで、大半が気絶せずに済みました。

「そうですよ、杉本瑠璃さん、あなたがそんな切断された肢体を持ち出すなんて、学校の規則に反していますよ。これは明らかに私たちを脅かす行為です。」

抗議する人がいると、杉本瑠璃はその人を冷ややかに一瞥し、とても親切に説明しました。「あなた、ここは医薬系学部ですよ。こういった切断された肢体や内臓などは、とても一般的なものです。あなたたちがここに来たいというなら、ちょうど医薬系の『楽しさ』を体験させてあげましょう。きっと一生忘れられない経験になると思いますよ。」

プッ!

その場にいた人々の心は崩壊していました。彼らは杉本瑠璃の足元にある血まみれの切断された肢体や内臓、そして笑みを浮かべる杉本瑠璃の姿を見て、彼女が絶対に関わってはいけない女性だと感じました。

そう!

絶対に関わってはいけない!

彼女がどれほど凄いか見てください。喧嘩もせず、騒ぎもせず、恐れもしない。さらりとこんな一皿のものを取り出して、一群の人々を驚かせたのです。

もともと混雑していた2階は、さらに混雑しましたが、ほとんどの人は立っているのではなく、横になったり座ったりしていました。

意識がはっきりしている人たちは杉本瑠璃の言葉を聞いて、一人一人表情が良くありませんでした。これが楽しさですか?明らかに災難です!

「じゃあ...外のあのレポーターたちにどう対応するつもりですか?今日斎藤きくこが姿を見せなければ、明日の報道は紅葉学園にとって不利になるかもしれませんよ。」

紅葉学園の学生たちが心配しているのは、常にこのことでした。

杉本瑠璃は床の皿を持ち上げると、近くに立っていた人々はさらに後ろに下がりました。

これは本当に少し過激すぎて、耐えられませんでした。

「レポーター?彼らを外で待たせておけばいいでしょう。どうせ彼らはその仕事をしているのだから、報道したいなら、少しは代価を払わなければならないでしょう?紅葉学園がある限り、彼らが紅葉学園の門をくぐるのは難しいでしょう。」

杉本瑠璃は今すぐ斎藤きくこを連れて外に出るつもりはないようでしたが、彼女のその威厳に満ちた言葉は、紅葉学園の学生たちに敬服の念を抱かせました。