教室に座っている生徒たちは皆、真剣な様子だった。
八組の担任はようやく録画を再生し始めた。
同じ列に座っている田中駆と中村優香は互いに目を合わせ、その瞳の奥に野心が見え隠れしていた。
白川華怜は真面目に席に座っていた。今日の授業内容は電磁気学から光学と力学に移り、一時間の授業は偏光と一軸性結晶について、さらにホイヘンスの原理と分散についても触れていた。
白川華怜は全てメモを取っていたが、理解は早かったものの、多くの公式が分からなかった。
まだ分散曲線を学んでいなかったからだ。
授業は難しく、全員が真剣に聞いていた。
七時半、動画が終わり、多くの生徒が今日の動画をコピーしに行った。八組の担任は今日の課題を配り始めた。
白川華怜は問題を見た。一ページ全体が光学結晶に関する内容だった。