028私の墓碑銘に一文字の後悔もない_3

山田は前の席を見た。彼女は無関心そうに数字を計算していた。

彼は突然、これは彼女らしいことだと思った。

「あ」宮山小町は鼻を触り、白川華怜のテスト用紙を借りて字を写した。

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午前最後の授業は物理だった。

休み時間に、理科総合のテスト用紙が返された。

山田は前の席の110点をちらりと見て、自分の186点を見比べ、意外な気持ちと共に得意げになった。

後ろの席に小声で言った。「今回は物理の先生に文句を言われることはないだろう…」

物理の先生は片手でテスト用紙を筒状に丸め、もう片手で水筒を持ちながら、ゆっくりと教室に入ってきた。

黒板を消すように指示しながら、水筒の蓋を開け、冷たい声で言った。「今回の物理のテストは、成績の差が大きい。110点満点を取った人もいれば、110点満点中39点を取った人もいる。」

山田は目を見開き、信じられない様子で白川華怜の肩を突いた。「やべぇ、物理110点満点取ったのは俺のクラスメイト…」

彼の言葉が終わらないうちに、物理の先生は冷たい目で彼を見て、「お前のことだ、山田!お前の同級生と前の席の子は110点、島田凜も97点、クラスの平均点は70点なのに、お前は学年最低の37点。私の教師人生への挑戦か?」

「前の席の子の邪魔までして!」物理の先生はチョークを投げつけた。「ちゃんと座りなさい!」

山田:「……」

彼は信じられない様子で白川華怜を見た。

えっ、総合点が110点じゃなかったの?

どうして物理も110点なの?

化学と生物はどうしたの?

え?!

これは国語の作文よりもおかしい!

そう言うと、物理の先生は白川華怜に笑みを浮かべて見つめた。心の中では驚きがないわけではなかった。今回の物理は難しいと言えるもので、優秀な生徒たちも良い点を取っていた。

しかし、文系から理系に転向したこの白川華怜さんが満点を取れるとは予想していなかった。

そう考えると、物理の先生は残念に思った。どうして高校2年生の時に転向しなかったのだろう?

そうすれば、2つの物理オリンピックに参加して推薦入学のチャンスもあったのに。

授業が終わった。

昼食時、白川華怜、島田凜、宮山小町、文化委員の4人の女子が一緒に食事をした。