山田は前の席を見た。彼女は無関心そうに数字を計算していた。
彼は突然、これは彼女らしいことだと思った。
「あ」宮山小町は鼻を触り、白川華怜のテスト用紙を借りて字を写した。
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午前最後の授業は物理だった。
休み時間に、理科総合のテスト用紙が返された。
山田は前の席の110点をちらりと見て、自分の186点を見比べ、意外な気持ちと共に得意げになった。
後ろの席に小声で言った。「今回は物理の先生に文句を言われることはないだろう…」
物理の先生は片手でテスト用紙を筒状に丸め、もう片手で水筒を持ちながら、ゆっくりと教室に入ってきた。
黒板を消すように指示しながら、水筒の蓋を開け、冷たい声で言った。「今回の物理のテストは、成績の差が大きい。110点満点を取った人もいれば、110点満点中39点を取った人もいる。」