036田中美依はムエタイを習い、梁体字を

「田中駆が一番よく分かっているでしょう?」八組の担任は田中駆に視線を向けた。「最初に受け取った解答は白川さんのものでしたよね。白川さんが空沢に枠を譲ったことからも、彼女がそういったことを気にしていないことは明らかだと思います」

「中村くん、当時は絶対的な公平さが必要だと言ったのはあなた自身です。その意見は正しいと思いましたので、私は白川さんの解答を勝手に差し控え、あなたたちに必要な公平さを提供したのです」

田中駆は急に顔を上げた。

確かに最初の解答が白川のものだと知っていた。あの時、先生に尋ねたのだ。

しかし先生は誰のものか教えてくれず、ただ白川とチームを組むつもりはあるかと聞いただけだった。

彼は断った。

そうか、白川は後で解答を彼らに見せようと考えていたのか。

中村優香の心は混乱していた。

白川は彼らに見せることを承諾したの?

彼女はずっと、自分のことしか考えない人間は天罰を受けると思っていた。こんな競争関係では、自分と田中駆でさえお互いを警戒している。

白川は本当に解答を見せることを承諾したの?

「授業が始まりますよ。二人とも教室に戻りなさい」八組の担任は引き続き指導案を見ていた。

二人は複雑な心境で教室を出た。

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陽城第一高校には二つの食堂があった。

一つは学校設立時に建てられた食堂で、もう一つは中村家が寄付した小食堂だった。

小食堂は値段が高く、料理長は五つ星シェフだと言われていた。

しかし八組の生徒以外はほとんど行かなかった。

互いに干渉しないのが暗黙の了解だった。

だから宮山小町が食事を終えて戻ってきた時、食堂の入り口に田中美依がいるのを見て眉をひそめた。「なんで彼女がここに」

「誰?」山田は二本の飲み物を持って白川と畑野を探しに行った。

いつも一人で行動していた畑野が今日の昼は彼らと一緒に食事をすることに、土曜日に一緒に勉強した宮山小町はもう驚かなかった。

長テーブルは満席だった。

山田は手に持っていた二本の飲み物を畑野と白川に渡し、両手を合わせて真剣に祈った。「お二人様、次の月例テストで物理60点以上取れますように、アーメン」