045格闘場の新神、お箏の先生!(2更)_2

白川華怜はゆっくりと筆を置き、片手で木村翼の机に寄りかかりながら、しばらく絵を眺めていた。

そして評価を下した。「木村琴理、この腕前で先生に殺されなかったの?」

まだ7歳だが、すでに賞を取ったことのある木村翼は「……?」

今日は自分に会いに来たんじゃないの?

白川華怜はそう言って、ふと木村浩のノートに描かれた猫のことを思い出した。

彼女は首を傾げて、「木村先生、あなた……」

木村浩は突然姿勢を正し、携帯の時間を確認すると、表情を変えずに冷静な口調で、クールな様子で言った。「もうすぐ授業だから、学校まで送るよ。」

この時間にバスで学校に行けば、確実に遅刻する。

白川華怜は彼をちらりと見て、断らずに「いいわ」と答えた。

ただし、二人が階段を降りる時、木村浩の後ろをゆっくりと歩いていた白川華怜が再び口を開いた。「木村先生、あなたの描いた猫は、猫に見えない以外は全部いいわ。」