実際この二週間、白川華怜はほとんど生物の勉強をしていて、時々畑野景明が物理の難問について白川華怜と話し合っていた。
そんなとき。
クラス全体が突然静かになった。
宮山小町は背筋が寒くなり、第六感で素早く振り返って、姿勢を正して十年分の過去問を取り出し、問題を解き始めた。
横目で見ると、案の定、窗の所に奥田幸香が現れていた。
クラスの他の生徒は皆真面目に宿題をしていたが、山田だけはまだ机に突っ伏して寝ていた。
奥田幸香は静かに彼の側に歩み寄り、手を上げた——
「あー!」山田は耳を引っ張られて立ち上がり、奥田幸香を見た途端、「奥田のお母さん、このイケメンの命だけは助けてください!」
「昨夜何時までゲームしてたの?」奥田幸香は冷笑した。
山田:「十二時まで...いや一時...二時...二時五十九分です!!」