058書道協会が来た！第2位は確実！

「もちろんです」加藤正則は我に返り、白川華怜を見つめながら真剣に説明した。「入選すれば必ず声がかかります。三等賞なら書道協会から必ず会員への招待があり、その後地方の書道協会への申請もスムーズに通るでしょう。順位は...もちろん高ければ高いほど良いです。一等賞を取れば言うまでもありません。書道協会の上級会員の可能性も...」

そこまで言って、加藤正則は言葉を切った。

彼は白川華怜が陽城市により関心があることに気づき、その方面のリソースについて話を続けた。

陽城市では多くの子供たちが書道を学びたがっているが、この地域は辺鄙で、教師もおらず、中村家のように北区から有名な講師を招くことができる家庭は少ない。そのため、ほとんどの人が独学で体系的な指導を受けていない。

「そうだ」加藤正則は突然何かを思い出したように、鋭い眼差しで白川華怜を見つめた。「今年おいくつですか？」

「二...」白川華怜は書道賞のことを考えていたため、無意識に口を開いたが、すぐに止まった。彼女は目を伏せ、しばらく沈黙した後「えっと、十九です」

「十九か」文化観光局長の目が輝いた。

この年齢なら、次回の書道賞に参加してもまだ若い。

白川華怜の参加が確定し、加藤正則たちもほっとした様子で、彼は真剣な表情で白川華怜に注意を促した。「この期間はしっかり練習してください。まだ筆の運びが少し不安定です。来週までに作品を提出する必要があります」

書道賞の締切までそれほど時間がない。

白川華怜が去った後、校長は二人に向かって「加藤さん、局長、食事に移りましょうか？」

「ええ」文化観光局長はようやく笑顔を見せ、白川華怜が去った方向を見ながら「入選は間違いないでしょう。彼女と加藤先生が今回三等賞を取れるかどうか...」

「十九歳はまだ若すぎる。さっき昇級試験の点数も聞き忘れてしまった」加藤正則は外に出ながら、隣の二人よりも内情を知っているため、ため息をついた。「それに今回の書道賞は実力者揃いです。紀伊辰也と渡辺和美だけでも注目を集めすぎている。でも問題ありません。彼女はまだ若いですから、次回の書道賞では必ず大きな成果を上げられるでしょう」

校長はこれらのことについてよく分からず、静かに聞いているだけだった。