058書道協会が来た!第2位は確実!_3

話が終わると、田中局長は外へ向かった。

明石真治は田中局長が部下と話しているのを聞いた。「釣り道具を用意してくれ……」

明石真治:「……?」

安藤、お、じ、さ、ん?

この田中長邦が呼んでいたのは誰だ?

明石真治の表情はますます冷たくなり、田中局長の背中を見つめた。

手を軽くこすった。

まだ横に立っていた渡辺和美も心の中で驚いていた。安藤?

江渡中を探し回っても、田中局長がこれほど反応するような安藤という姓の人物は聞いたことがなかった。この「安藤おじさん」は一体誰なのか?

明石真治は渡辺和美を一瞥し、冷たく言った。「渡辺さん、まだ何かご用でしょうか?」

彼は丁寧に渡辺さんと呼んだ。

渡辺和美は返事ができなかった。慌てて姿勢を正し、無意識に上階を見てから言った。「明石坊ちゃまのお邪魔はもうしません」