056書道協会!田中くんと一杯_3

今日、明石真治は格闘場で新しい神様の試合を見に行くらしく、木村浩は彼に休みを与えた。

木村浩は昼間に木村家の仕事を処理し、夜は研究所に行かなければならない。木村翼がどうしても白川華怜に会いたがっていたからだ。

安藤宗次は木村翼とも知り合いになっており、この時点で白川華怜と一緒に帰ることに異議はなかった。

清水通りの交差点。

白川華怜と木村翼が車から降りた。

木村翼が路地に向かおうとしたが、白川華怜に首根っこを掴まれて引き戻された。彼女は眉を上げて「お兄さんにさよならを言わないの?」と言った。

木村翼は「……さよなら」と言った。

木村浩は木村翼を冷ややかな目で見てから、白川華怜に「何かあったら電話してくれ」と言った。

やはり木村翼は普通の子供ではないからだ。

木村浩が去った後、白川華怜は彼を連れて路地の中へ歩き始めた。