061江渡到着、誰が本命なのか!(3)

「はい、ホテルに問い合わせてみます」富田副会長は適当に返事をした。

白川華怜が無事であればそれでよく、到着したかどうかは彼にとってそれほど重要ではなかった。

ホテルに着くと、参加者の宿泊手配を済ませ、ホテルのスタッフに白川華怜の所在を確認した。

白川華怜は午後には到着していたと分かった。

富田副会長は少し驚いた。白川華怜は朝に出発したばかりのはずだ。陽城市から北区までは時間がかかり、北区から江渡まで飛行機で5時間もかかるのに、こんなに早く着いたのか?

もしかして昨日出発したのだろうか?

しかし富田副会長は白川華怜のことにこれ以上時間を費やさず、加藤正則にメッセージを送った後、休息を取りに戻った。

明日はまだ厳しい戦いが待っている。

**

翌日。

朝8時。

富田副会長は全参加者に一斉メッセージを送り、1階のロビーに集合するよう指示した。