「はい、ホテルに問い合わせてみます」富田副会長は適当に返事をした。
白川華怜が無事であればそれでよく、到着したかどうかは彼にとってそれほど重要ではなかった。
ホテルに着くと、参加者の宿泊手配を済ませ、ホテルのスタッフに白川華怜の所在を確認した。
白川華怜は午後には到着していたと分かった。
富田副会長は少し驚いた。白川華怜は朝に出発したばかりのはずだ。陽城市から北区までは時間がかかり、北区から江渡まで飛行機で5時間もかかるのに、こんなに早く着いたのか?
もしかして昨日出発したのだろうか?
しかし富田副会長は白川華怜のことにこれ以上時間を費やさず、加藤正則にメッセージを送った後、休息を取りに戻った。
明日はまだ厳しい戦いが待っている。
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翌日。
朝8時。
富田副会長は全参加者に一斉メッセージを送り、1階のロビーに集合するよう指示した。