書類と資金が文化観光局に届いた時、局長は驚きを隠せなかった。
白川華怜の存在があったとしても、これは異常なほど早すぎた。
ロケットでも、こんなに早くはないだろう!
陽城市に書道協会を設立することは当然中村修の耳にも入り、夜7時近くになって、中村修、加藤正則、文化観光局長が文化観光局の会議室に集まっていた。
加藤正則に会うためだった。
中村修は特に中村優香を連れてきて、来年の推薦枠について加藤正則に相談したいと考えていた。
今回、加藤正則は断らなかった。
「まさか」と中村修は印刷された通知と書類を読み終え、他の二人に劣らぬ興奮ぶりで言った。「陽城市が本当に書道協会を設立することになるとは。お二人は場所は決まりましたか?」
書道協会の設立は、陽城市の文化的価値の証明だった。