069イリジウムの山で練習、江渡病院の院長！（2更）_2

「水島亜美、安藤秀秋だな」天田社長は部下が持ってきた椅子に座り、少し首を傾げた。

部下はすぐに水島亜美にカードを渡した。

天田社長はタバコを咥えながら微笑んで、「これに1000万円入っている。この地区の住民に立ち退き契約を結ばせれば、1000万円はあなたのものだ」

彼らは事前に調査していた。

安藤秀秋は高潔な人物だが、水島亜美は俗物な市民だ。

1000万円。

魂を買うには十分な金額だ。

「1000万円？」水島亜美は目を見開いて、そのカードを見つめた。

一般人にとって、これは巨額の富だ。

水島亜美はこれほどの大金を見たことがなかった。

安藤秀秋は目もくれず、カードを天田社長に返した。「そんなことは絶対にしません」

天田社長は笑った。

彼は水島亜美を深く見つめ、手を振って「行くぞ」

人々が去った後、安藤秀秋は「バン」と音を立てて扉を閉め、眉をひそめて水島亜美に言った。「このことは考えるな」