078万物を軽蔑する木村浩、大永時代は一体どれほど凄かったのか!

黄色い認証バッジの数々が、宮山小町の目を眩ませた。

よく分からないけど、宮山小町はこの人が大物だと分かった。

彼女は山田の真似をして、とても淑女らしくない声で「……やべぇ!」と言った。

宮山小町は急いでこの藤野信勝をフォローし、振り返って携帯の画面を白川華怜に向けた。「この人があなたの連絡先を求めてるんだけど、電話番号を教えていい?」

宮山小町は藤野信勝に番号を送ろうとした。

白川華怜は問題を解いていたが、それを聞いて顔を上げ、彼女が開いたページに目を向けた。

藤野信勝?

藤野博士?

彼女は再び問題に目を落とし、物憂げな表情で「いいわ」と言った。

「え?」宮山小町は音楽のことはよく知らないし、藤野信勝のことも知らなかったが、このフォロワー数と認証バッジの数々、そして王立音楽学院と江渡芸術大学の肩書きを見れば、この人物がどれほど凄いかは分かった。

彼女は声を潜めて「やっぱり教えたほうがいいと思う、この人は……」

白川華怜は静かに顔を上げた。彼女のあの目は、どの角度から見ても美しく、澄んで輝いていた。黒い瞳には宮山小町の透き通った姿が映り、まるで机の上で怠そうに横たわる美しい白猫のようだった。

宮山小町はいつものように断れなかった。「……分かった」

彼女は心を痛めながら藤野院長に返信した:【申し訳ありません[大泣き][大泣き]】

藤野信勝はまるで彼女の返事を待っていたかのようだった。

1分も経たないうちに、彼は返信してきた——

【分かりました。では明日また伺います。】

宮山小町は黙ってメインページに戻り、藤野院長をフォローした。

「そうそう」ショート動画について常に自分の意見を持っている宮山小町は、ノートを持って白川華怜に見せた。「大永時代についての動画を作ろうと思うんだけど、この内容どう思う?」

宮山小町は頭の回転が速く、一本の動画が人気を集めた後、多くのチームから声がかかったが、すべて断った。

自分の好きな内容を発信したかったから。

白川華怜は問題を解いていたが、宮山小町の言葉を聞いた時、手が少し止まった。

宮山小町はそれに気付かず、興奮して白川華怜に話しかけた。「大永時代のキャラクター集を編集したの。イラストはもう依頼してあって、今夜アップする予定。ちょっと見てアドバイスしてくれない?!」