077姜ちゃんちゃん登場、藤野院長が直々に訪ねてくる（2）

安藤宗次は彼女に驚かされ、「華怜、何をしているの？」

白川華怜はゆっくりとツボを探し、針を刺し、口の動きで安藤宗次に伝えた——

【実験中】

安藤宗次：「……」

彼は5分おきにランスに尋ねた。「ランス先生、大丈夫ですか？」

「ok、fine」

「ランス先生、まだ……」

ランスは先回りして：「オッケー！」

「ランス先生……」

「k！」

「ラン……」

「1」

ランス先生が白川華怜の実験を受けた後も生きていることを確認し、安藤宗次はようやく安堵のため息をついた。

**

月曜日。

一時間目は相変わらず奥田幸香の授業で、遅刻三大巨頭の一人である山田は今日も8時1分ぴったりに到着した。

奥田幸香はチョークを投げつけ、「明後日は統一試験なのに、まだ遅刻してくるの？見てみなさい、あなたの答案用紙は物理の先生が救心丸を飲まなきゃいけないほどひどいわよ！」

山田は思わず答えた、「まさか、一問も当たってないの？」

奥田幸香：「……外に立って反省しなさい！」

白川華怜は国語の授業を終え、休み時間。

クラスメートたちは統一試験のことで悲鳴を上げていた。

白川華怜の机の中の携帯が一瞬光った。

彼女が開いてみると、あの犬友からだった——

犬友：【これって君？？？！！】

犬友：【動画】

白川華怜は一目見た。宮山小町が投稿した動画だった。

犬友：【これ君？ぼやけてるけど、その美貌は隠せないわね】

白川華怜：【1】

犬友：【また1なの？】

白川華怜：【。】

携帯の向こう側。

北区第一中学校国際クラスで、

白川華怜の犬友は「くそっ」と呟き、後ろの人に動画を見せた。「見て、この女の子のお箏の演奏すごくいいわ」

「本当？」大勢が集まってきた。「誰？」

この犬友があまり人を褒めないことで有名だったから。

ほとんどの人が見に来た。

問題を討論していた松木皆斗と白井沙耶香もそちらを見た。二人ともお箏にとても敏感だった。

特に白井沙耶香は。

犬友は足を組んで眉を上げ、「白川華怜さんよ。私が動画を送って……」

「白川華怜」という名前を聞いて、白井沙耶香は興味を失ったように視線を戻し、松木皆斗を見た。

松木皆斗も眉をしかめ、探るような表情を引っ込めた。