084次元下げの攻撃_3

クラスはほぼ全県の数学の上位10位を独占した。

「一位は誰なんだ?」松木皆斗の隣席の生徒が頭を掻きながら、信じられない様子で言った。「皆斗さんの130点でも十分すごいのに、もっとすごい人がいるの?何点取ったんだろう?」

「担任の先生に聞きに行く」松木皆斗は即断した。

国際クラスの担任は職員室にいた。

点数が出た時点で、彼はすでに一位の解答用紙の確認を申請していた。

すぐに、職員から電話があり、答案が出てきたと言われた。

解答用紙はシステムから取り出されたもので、公平性を保つため、学校名と氏名は表示されていなかった。

国際クラスの担任は、きれいで整然とした答案を目にした。

選択問題は全問正解。

記述問題も全問正解。

彼は一瞬固まり、マウスで後ろのページに進み、この生徒の論述問題を確認した。

数学には全部で5つの論述問題があり、最初の3問は普通だった。

後ろの2問は、彼が週末に2日かけてようやく解けた問題で、模範解答と照らし合わせながら解いたものだった。この2問は国際クラスの範囲を超えていたため、生徒たちが理解できるように解説まで丁寧に準備していた。

しかしこの生徒の解答を見て、彼は「こんな解き方もあるのか」という感覚を覚えた。

模範解答とは異なる解法で、この生徒の解き方はより明確で分かりやすかった。

整然として美しく、すべての解法が明確に書かれていた。

150点。

満点。

彼は最初、一位が何点か知らず、松木皆斗より1、2点高いだけだと思っていた。どこからこんな黒馬が現れたのかと考えていたが、まさか150点の満点とは思いもよらなかった!

一体どこから現れた天才なんだ?!

カンニング?

国際クラスの担任はそんなことは考えもしなかった。模範解答と異なる解答であることはさておき、この明確な論理的思考だけでも、この生徒の潜在能力の高さが分かった。

「校長先生」国際クラスの担任は直接校長に電話をかけた。「教育委員会で数学の一位の情報を確認できますよね?その生徒の資料を私に下さい」

松木皆斗と白井沙耶香が来た時、担任はちょうど電話を切ったところだった。

「君たちが来ると思っていたよ」担任は深いため息をつき、「あの一位は150点だ。松木くん、白井さん、今回は負けても仕方ないね!」